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池田中のことと教育改革

教員の働き方改革を 60代 NPO

 

 

 

※池田中学の話を聴いて、先日の謀高校の退職校長の講演を思い出した。

 

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教員と校長とがもめている。教頭を体のいい秘書以下の扱い(何でも言うことを聞く使用人のように)でつかっていた。

書類を出したらいつも赤で訂正される。

訂正してもさらに訂正が入る。校長からの指示通り書き直してもさらに校長から訂正が入る。

 

このようにして、辛い毎日を送った。

そして、自分が校長の辞令を受けるときを振り返り以下のように語った。

「私が教頭として校長の辞令をもらった時、上司である校長はわたしに辞令をほおり出して、足元に落ちた辞令を私は拾い、怒りに震えながら『ありがとうございます』といった」

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教育を信頼している県民の前で、元校長という立場でこのようなどろどろとした話をすること自体、教育に対する信頼を著しく低下させるものであるが、そのパワハラを行った校長に対してなんら野放しにしているところが、さらに信頼を失わせている。このことについては、どうしたものだろうか。

 

そのときは、「そんなことを言って教育に対する不信を県民に広げてどうするんだ」と腹立たしく思ったが、この退職校長はたいへん正直な方だったと思う。子どもたちに対する『指導死』を防ぐには、教育委員会内部に学校内部に巣食うパワハラを除去しなければ、なくならない。

 

どれだけ、文科省が紙きれを出そうと、どれだけ『教育改革』を叫ぼうと、教育の根幹が揺らいでいることはすでに文科省自体、中教審特別部会の「緊急提言」で明らかである。

教職員の命と健康をまずしっかり確保して、ゆったりした気持ちで教員が子どもたちに対応できる社会が来ることを心から願う。

 

 

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※池田中学の話・・・福井県池田町池田中に通う2年生の生徒が自殺した問題。担任や副担任からの厳しい指導叱責が原因とみられる。

 

以下、福井新聞ONLINE「池田中学校2年生自殺・報告書 池田町事故等調査委員会」より部分引用

 

中学校2年の10月以降、課題提出の遅れや生徒会の活動の準備の遅れなどを理由に担任や副担任から厳しい指導叱責を受けるようになり、教員の指導に対する不満を募らせていった。叱責を受け、課題の遅れなどに適切に対処できない日々が続く中で、精神面における外傷的な体験をし、自己評価や自尊感情を損ない、事故直前の3月6日以際、担任から生徒会を辞めるようにとの叱責や、副担任から弁解を許さない理詰めの叱責など、関わりの深い担任、副担任の両教員から立て続けに強い叱責を受け、精神的なストレスが大きく高まった。一方で、指導叱責について家族に相談したが、事態が好転せず、絶望感が深まり、自死を選択したものと考えられる。

 

 いじめについては、いじめを疑われる事実がいくつか指摘されたが、具体的ないじめを認定する資料は得られなかった。事実経過からみて、本生徒の悩みは担任、副担任の指導叱責にあり、いじめによる自死ではないと判断した。

 

 家庭については、本生徒と家族との関係は良好であり、軋轢をうかがわせる事実は見当たらなかった。亡くなった際に発見されたノートには家族に関する記載があるが、その内容からすると本生徒が家族に対し、担任、副担任の指導叱責に対する不満を訴えたにも拘らず、事態が改善されなかったことの無力感を表出したものと考えられ、家庭に問題があることを示すものではないと判断した。

 

 

 小・中学校の担任からの聴き取りや本生徒の書いた文章から、本生徒は、バランスのよい文字を書くことや、マスの枠内に文字を収めることが苦手であることがわかる。また、文章を書くことも得意でなく、自分の考えを論理的にまとめて文章表現することを苦手にしていた。

 

 一方、小・中学校の担任・教員からは、本生徒が感情のコントロールが不得手であることが報告されている。また、真面目で、優しく、努力家であるが、対人関係が器用ではない一面もあり、本生徒は対人関係で傷つくことも多かったと思われる。その結果、独り言が増え、ひとりで抱え込む姿がしばしば目撃されている。これらの点から鑑みると、専門機関での診察や検査を受けておらず断定はできないものの、本生徒には発達障害の可能性が想定される。

 

 本生徒の場合、小学校当時に比べ成長を見せていたことなどから判断は容易でなかったとは思われるが、その可能性を意識していれば、本生徒への対応は変わっていた。また、発達障害の有無に関わりなく、本生徒の状況をよく観察すれば、本生徒の課題未提出や生徒会活動の準備等に対し、厳しい指導叱責が不適切であることに気づくことはできた。

 

 しかし、担任、副担任とも、本生徒の性格や行動の特性、気持ちを理解しないまま、宿題等の課題提出や生徒会活動の準備の遅れを理由に、担任は大声で叱責するなどし、副担任は執拗な指導を繰り返した。

 



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